オノゴロ物語の即プレイ&クリアの備忘録

結論:泣いた

来たる 2022年03月18日、
Meta Quest 2 (Oculus Quest 2) で発売された新作VRゲーム 「オノゴロ物語 ~THE TALE OF ONOGORO~ 」。

2021年の終わりごろに Meta Quest 2 を購入し、
約3カ月間使用し続けたタイミングで発売となったこのゲーム、

発売日である03月18日に購入して、1日1時間~3時間、約5日間、計約8時間のプレイで無事クリアしました。

その備忘録としてこのページに残しておきたいと思います。

「和」の雰囲気と、ほんわかした気持ちでプレイできそうなこのゲームの世界観に惹かれた事と、
最先端のデバイスの最新のゲームを最速で購入して即行でプレイ&事前情報や攻略情報なしでクリアするという体験をしたいというのが第一でした。
(人生でこの体験は2度目。1度目は攻略情報が出回るまでにクリアまでには至れなかった。)

その体験を実現できて、ようやく時代に追いつけた気がした事と、Meta Quest 2のゲームの中で貴重な日本発のゲームである事、そして日本から世界に向けて発信されるそのゲームを同じ日本国民として応援しながらプレイしている気持ち、実際プレイして偽りなく面白いと思えた事などがあいまってプレイ中や、エンディングに流れるゴンドラの唄(いのち短し恋せよおとめ)もあいまって泣きました。

大正という時代の「和」の文化とスチームパンク(蒸気や機械といった世界観)との融合、
心が少しやさしくなれそうな郷愁感のある音楽・サウンドとストーリー、
脳トレ要素満載なゲームシステム、
スピーディーなコントローラーの操作も要求されるアクション性、

プレイ前はまだ コントローラー操作型がメインであるVRゲームにはそこまで意識が向いていなかった事もあって、
何となく「勉強」や「自己研修」的な意識もありましたが、
実際プレイしてみた結果、心からおすすめしたいと思うゲームです。

 

以下、ネタバレ含む 感想や覚え書き、感想、レビュー など

ゲームのジャンルや操作性は「バイオハザード」などに近い、
いわゆるFPS( ファーストパーソン・シューティング・ゲーム)である。

謎解き(脳トレ)要素が通常ステージ、ボスステージともに強く、
ゲーム経験もそこそこの、大人である自分でもなかなか分からず 1時間くらいかかる小ステージもあった。その分クリアできた時の達成感は大きかった。
(ステージは約30ステージ。6つの大ステージ(チャプター)と、その中でおおよそ5つの小ステージに分けられている。)(一部小ステージ数に違いあり。)

小学生ではおそらくクリア不可な子が多数でないか、中学生でもクリア不可な子の割合が結構いそうに感じたが、
実際どのような割合かとても気になる。仮にクリア出来ない子が多くてもそれはそれで一興であると思っている。
(自分が小学生の時にプレイしていたとしたらおそらくクリアできていないであろうと感じている。)

移動はプレイヤー自身は平面移動でジャンプはない。
主人公のパートナーとなる、カミ鎮めの巫女「コセ・ハル」は3次元の移動(乗せた要石(かなめいし)で移動させる事)が可能。

コミュニケーションのリハビリになる。(ときめきメモリアル的効果。)
パートナーであるハルと常に協力&ハルを守りながらのプレイや、
ストーリーやプレイ中の多くの会話や投げかけの言葉、
うなずく、または顔を横に振る事で質問にYes,Noの選択ができる点、
封印を解くためにハルと手をつないだり、両手を合わせて回復したりと、
疑似的であるとは分かっていてもそれでも感情に訴えかけられるものがある。

下着は見えない。
タッチもできない。
スカートの中は灰色の影のような描画がなされていて見る事はできない。
プレイ前はこの要素については全く考えていなかったが、いざプレイを開始した時にこの要素がある事に気付く。
今回のこのゲームの購入・プレイに関しては自分はこの要素は求めていなかっため、見えないほうが本来のプレイに集中できるので良かったと思う。
この灰色の影の描画を、購入者のレビューの中で冗談交じりに「バグ」、「不具合」、「製作者側の重大なミス、早急な修正を望む」などと書いている人がいて、それを見て笑ってしまった。
この灰色の影の存在は、巫女の封印の力の最も基礎的なものとして習得するものなのだろうと自己解決しておく。

突然現れる異次元ホールにハルが吸い込まれそうになるシーンはなかなかゾっとした。
そして初見プレイでは、阻止するための操作方法は何となくイメージできたにもかかわらず
操作が間に合わずそのまま吸い込まれてゲームオーバーとなった一連の流れにゾッとしつつも、その演出性にグッとくるものがあった。

各ボスのVRならではの迫力もとても感動した。

主人公(プレイヤー)の姿は、ゲームの表紙画像の若い男性風の人物かと最初思っていたが、
その人物は「アラキダ・マサタケ」というラスボスであった。
主人公の姿や性別は決まっておらず、おぼろげな空色に包まれてぼんやりとだけ見える自分自身(大きな眼鏡をかけているようにも一瞬見えたと最初に言われる)という設定であった。
そこがまた実際にこのゲームの世界と交信しているという没入感が生まれて良い(上手い設定)だと思った。
この物語の主人公は「ハル」であり、プレイヤーはそれを手助けする助演役なのであるという感覚も受け、それもまた良いと感じた。

ラスボスである「アラキダ・マサタケ」は、

「マサタケ・ゴンネギ」と呼ばれている事もあり、どっちが本名なのか・・ミドルネームなのか・・と思っていたが、
WEBで調べて、権禰宜(ごんねぎ)という役職である事を知る。

ラスボス戦(実際はラスボス一歩手前)のマサタケ戦では、
弓を放つハルを阻止しようとするマサタケが放つ封印の杭と自分の陰陽銃の早打ち合戦のような形になり、
封印の杭が4つに達する前に陰陽中でその杭を壊し続けるという形になるのだが、
最初その杭を壊すためには「倍の気」が必要と思っていて、
さすがラスボス・・超難度だと思ってかなり燃え、その打ち合いの時のマサタケとのセリフの掛け合いもかなり燃えた。
が、後に「倍の気」でなくても大丈夫と知って、安心したような逆に少し残念に感じたような複雑な心境であった。
実際「倍の気」のみでは、何度も挑戦してかなりギリギリのタイミングで成功できるかなり絶妙なシビアさであった。
実際のプレイで偶然にも最後の1本の矢でハルとマサタケの相打ちでゲームオーバーとなった時はグッとくるものがあった。

キャラクターボイスは日本語と英語の2つから選択出来て、
字幕や設定画面などの言語は、その他にスペイン語、ドイツ語、フランス語、韓国語からも選択できる。
キャラクターボイスを英語に設定すると、日本語と英語の声優さんの違いで、ハルの年齢が5~10歳ほど高く感じられる効果がある。
中国でのMeta Quest 2 の普及率は未知数だが、中国の人口が14億人ということを考えると、字幕の選択肢に中国語を加えるのも良いのではないかとも感じた。

作中に登場する文字は「日本語風の日本語ではない文字」で、海外の人から見たらおそらく「日本語」だと認識され、
日本人から見ても和風でありながら異国感、異世界感を感じられるものとなっており、上手い配慮と仕事だと思った。

 

一度クリアすると任意のステージを選んでプレイできるようになる。

一度クリアすると新衣装が選べるようになる。
(衣装はおそらく全3種。)
最初の衣装の時は自分的にはそこまで萌え要素を感じなかったが、2つ目の衣装で萌え要素を感じた。

「小結節点(しょうけっせつてん)」という各ステージに隠されたオーブ(ドラクエでいうところの小さなメダル的なアイテム)のようなものを集めた数が ある数以上になると、
3つ目の新衣装、または隠れステージがプレイできるようになる可能性がありそう。
小結節点(しょうけっせつてん)探しは、VR版「ウォーリーを探せ」のような感じで、なかなか面白新しいアイデアだと思った。

各ステージのプレイ時間によって、星の数でランクが決まり、星ゼロから星3つ(☆☆☆)まである。
受けたダメージはランクにはおそらく関係ない。スコアに関係があるかは不明。
この星の総数がある数以上になると、3つ目の新衣装、または隠れステージがプレイできるようになる可能性がありそう。

 

体育館などの広いスペースを借りて、
Meta Quest のプレイ範囲を 設定可能最大の 10m x 10m に設定してこのゲームをプレイすれば、
移動方法をコントローラーメインでなく自分の足メインでプレイする事も可能ではないかと感じ、
もし機会があればそのスタイルでも一度プレイしてみたいと思った。

 

「VR酔い」という「乗り物酔い」に似たものをこのジャンルのゲームでも感じる事を知る。
最初は約1時間のプレイで吐き気を感じ中断。その後少しだけ慣れ若干プレイ可能時間が伸びる。
ボス戦では一生懸命素早く操作する事に意識が向くためかVR酔いが起きにくい。

自身は元々乗り物酔いもしやすい傾向があり、まさかその対策の修行をVRで出来るとは・・という気持ちであった。

クリア後のプレイの追記

・「小結節点(しょうけっせつてん)」を全てゲットした状態でクリアすると、エンディングが変わる & 3つ目の衣装「モダンガール」が入手できる。

・全てのステージを星3つでクリアすると何かオマケ的な要素があるのかどうかは未知。

・ただ、全てのステージを星3つでクリアする難易度はきわめて高く、達成する人の割合はごくごく少数となるため、
先述の「隠れステージ」の存在はおそらくないだろうと予想している。
(ごくごく少数の人しか隠れステージをプレイできないとしたら、そのステージの存在がもったいなくなってしまうため。)

 

・全てのステージを、「星3つ & 小結節点(しょうけっせつてん)全てゲット」の状態でクリアできた時、このゲームを「極めた」と言えそうである。

そのような者が現れたという情報を得る日が来ることを切に願う。
(自分はチャプター3の途中まではなんとか達成できたが、チャプター3の後半と、チャプター 4、5で達成できる自信は今の所ない。)

クリア後のプレイの追記 ~その2~

・さらにその後、全てのステージを星3つでクリアを達成。 「因果を究めし者」のアチーブメントを獲得。
長丁場となるステージでは、ステージ内でも途中で2,3カ所自動セーブされるポイントがあり、
その各自動セーブポイントごとでその時点までのタイムも保存されるため、各ポイント区切りで高速クリアできるまで繰り返しやり直しができるため、予想よりもだいぶ達成が実現可能であると分かった。

・各ステージ「小結節点(しょうけっせつてん)」を2つとも全てゲットした上で星3つでクリアするためには、
まず下見がてら小結節点を2つとも探し出して、仕掛けなどのクリア方法もなるべく覚えてクリアする → その後は何度も繰り返して時短クリアをチャレンジする。
という流れである。

・全ステージ星3つクリアと、全ステージ星3つ&小結節点2個ゲットの状態でクリアした場合のエンディングも見てみたが、
新たな変化は見られなかった。
隠れステージや オマケ的な要素の出現は無く「因果を究めし者」の栄誉のみであったが、
こんなにゲームをやりこんだのはいつ以来だろうという体験と、
このゲームを完全クリアできた喜びを胸に、新年度の暮らしを頑張っていこうと思えた。

・先述の、ラスボス一歩手前のマサタケ戦で、
弓を放つハルを阻止しようとするマサタケが放つ封印の杭と自分の陰陽銃の早打ち合戦にて、
「倍の気」縛りでマサタケに勝ったという体験を出来たのも 思わぬ誤算の賜物であったが、とても嬉しかった。

・「因果を極めし者」をゲットできた人は、
ぜひ最後にマサタケ戦の「倍の気縛り」にもチャレンジしてみてほしい。

・また、他にステージ 5-4 の最後の自動セーブポイントの開始時点のエリアで 岩山の中に ハルを移動させたり置いたりできるバグ(?)のようなものを発見。

 

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