ハーモニカ不動産#010 で紹介した、1週間2万円~4週間5万円(税込み。光熱費、消耗品費は別途。)という非常に良心的な価格で、
綺麗に改装された古民家を1軒丸々借りることが出来る「ホリデーハウス御園(みその)」に 年末年始にかけて 実際に滞在してきました。
実際に暮らすように滞在して、まさに自分が望んでいる住環境だったと確認することができ、特に精神的にとても癒された、精神的な何かが回復した感覚でした。

半分はのんびり、半分は「ハーモニカ合宿」的な気持ちでの滞在を予定していました。
結果8割くらいのんびり過ごし、テレビを見ている時間が多かったように思います。BSも映ったのが嬉しかったです。昨今のYouTubeなどで流れている大半の動画に比べると、テレビの映像の多くは見ていて何て(気分が)良い番組(動画)を届けてくれるのだろうと、一昔前の「テレビ=悪」という感覚はほとんどなくなっていると感じると同時に、それがYouTubeをはじめとするネットの動画の大半やインターネット全般に移っているのだとも感じました。

滞在中の外出については、「映画 男はつらいよ~お帰り寅さん~」を見に行ったり、買い物、外食に行ったり、棚田や周囲を歩いて散歩(フットパス)したり、近くの山を登ったり、近くに新しくできたボートレース場外販売・観戦所(こんな山合いに出来て流行るのか?と思ったけれど実際行ってみると流行っていた)に寄って見たり、近くの温泉に行ったり、という暮らしでした。
スーパーマーケット、コンビニまでは10km前後で、1回の買い物の大切さや「山村から町へ出てきた」という感覚・喜びを感じる事ができました。自販機、農作物の無人販売所は徒歩10~30分ほどの距離にありました。

猪(いのしし)やその他野生動物の気配も感じ、
特に夜のテレビを消した後の静けさ、怖さは、まるで子供の頃に一人で夜寝るのが怖かった時のような「感覚」を感じたのはいつ以来だろうと、この「感覚」は大人になってからは 中々感じる事ができない貴重な感覚だと思いました。

「真の孤独、心からの寂しさ」を身をもって感じる事で他者とのつながりを求める心が芽生える(よみがえる)、
俗世間からすっかり離れて自分と向き合う、見つめなおす時間・・
都市部や比較的栄えている街に住んでいる人にとっては、なお とても貴重な滞在となるのではないかと思いました。

あまりの寂しさに耐えられない時は、申し込み時、入居時に応対してくれた集落の方々に連絡すればお茶飲み、お話相手になってもらえると思います。

滞在中にハーモニカ演奏的には、

・エレクトリカルパレード(フル演奏)(推定LV.91)
・天国と地獄(推定LV.80)
・軍艦マーチ(推定 LV.40~60)

のどれかを一つは 習得したいと予定していましたが、
大体の採譜は全てしたものの、習得については「軍艦マーチ」の、
しかもまだ譜を見ながらでないと吹けず演奏の完成度的にも途中までという結果になりました。

無意識に吹けるようになるには、マラソンが速くなったり筋力とレーニングの成果と同じように短期間では無理で、
毎日10~20分など短い時間でも良いので それを少なくとも20日~1ヶ月くらい繰り返して練習するつもりで身につけないといけないと、
以前の「主よ人の望みの喜びよ」や「ウィリアムテル序曲」の習得過程の経験も踏まえて改めて思いました。

 

以前にテレビ番組で、格安で古民家を購入して2000万円近くかけてリフォームしたという内容を見て、その心が理解できなかったのですが、
今回滞在して、大正時代に建てられたこの古民家も, 平屋建てくらいなら新しく建てられるであろうくらいの費用をかけてまで改修する「その心は何か」と考えた時に,「愛」という言葉が一番当てはまるのではないかと思いました。
「再度命を吹き込む」という感覚、「人が住む、人が使う事によってもその家にも命が吹き込まれる、その家が喜んでいるという感覚」、「家にも魂が宿る」、家・建物を擬人化して考えるような感覚、
廃屋や空き家に対しても、これまでは見た時に どんよりとした気持ちを抱く事が多かったですが、
その家が現役で活躍していた頃、そこに家族や人々が暮らして活気に溢れていたであろう頃に想いを馳せては、
「今までお疲れ様でした」という気持ちも芽生え始めるのでありました。

そのような事を考えながら 最後に感謝の意も込めて、選曲的にもふさわしいと考えた 軍艦マーチを吹かせてもらいました。

おすすめの記事