■2章【2-2】ハーモニカを吹く人だけがハーモニカ部の部員である必要はない。むしろ、そうでないほうが良い。 [~入りたい部活がないなら作ってしまえ~ (☆中学校・高校で「ハーモニカ部」を作るための説明書 ☆(創部)]

[~入りたい部活がないなら作ってしまえ~ (☆中学校・高校で「ハーモニカ部」を作るための説明書 ☆(創部)]
☆目次・概要ページはこちら☆

2章 ■ 部活、クラブを作る、部活として活動する意味、目的

2-1 部活、クラブを作る、活動する意味、目的。メリット、デメリット。(現在このページ)

2-2 ハーモニカを吹く人だけがハーモニカ部の部員である必要はない。むしろ、そうでないほうが良い。(現在このページ)

2-3 アニメ「けいおん」に学ぶ理想の部活動のありかた。

2-4 「部活タイプ」の人と「サークルタイプ」の人。どちらも大切。多様性を受け入れる。

2-5 学校の部活(クラブ活動)に入っている人と入っていない人の立場の差。社会人の感覚と似ている。

◆2章【2-2】ハーモニカを吹く人だけがハーモニカ部の部員である必要はない。むしろ、そうでないほうが良い。

ハーモニカ部の「部員」を考える場合、全員がハーモニカを吹くというイメージを持つと思いますが、必ずしもそうでなくても構いません。

ハーモニカを演奏する場合「伴奏」もとても重要で、伴奏無しでも一応演奏として成り立つことは成り立ちますが、
歌でいうところの「アカペラ」と同じ感覚で、やはり聴いている側からすると物足りないものがあります。
カラオケのみの音源を用意してそれを流して合わせながら演奏するという方法もありますが、
やはり「生の伴奏」「その場で実際に人が演奏している伴奏」が一番です。

その理由から、ハーモニカ部でも「伴奏者」という立場の部員がいるととても助かります。
伴奏楽器としては、ギター、ピアノ(キーボード)、ベース、ドラム、その他、 があります。

なので、それらの楽器をやっている、これからやりたいという人がいれば、ハーモニカを吹かなくてもハーモニカ部の部員になれます。

スタイルとして「ベンチャーズ」というインストバンド(歌は歌わず楽器のみで音楽を奏でるバンド)のイメージです。

部員数にもよりますが、仮に部員数8人~10人という場合は、
ハーモニカ部という一つの部の中に複数のバンド(ソロ、デュオ含む)が存在する、
その曲その曲によってバンド構成が編成される。というスタイルになる確率が高いです。

"ギターで伴奏を弾くのが好きで、歌いたいという事もなくソロギターをしたいというわけでもない"
"小さい時ピアノを習っていたけれどそれを実際活かす機会がなかった"

など、

また中学の音楽の授業の合唱の時、合唱コンクールの時に ピアノ役になる子がいると思うのですが、
そんな人たちがハーモニカ部と相性が良い傾向があります。
ピアノを習っていたという子は、クラスに1~3人くらいの割合でいると思います。

その他、アコーディオン、琴、ハープ、など、少数派の楽器をやっている人がいればハーモニカと一緒にやってみるのも面白いと思います。

仮に部員にならなくても、

「何か1曲だけ一緒にやってみない?」や「文化祭の時だけ伴奏してくれない?」という形で誘う方法も良いと思います。

ハーモニカ紳士もその形で、同学年の小柄で真面目なピアノ女子に 一度だけ伴奏者として手伝ってもらえる事になったという経験があります。(残念ながら特にそれをきっかけに仲良くなるという事はなかった)

一人でハーモニカを吹きながらギターやピアノを弾くというスタイルもありますが、
実はこれは難易度がかなり高いです。

ゆずや長渕剛などの曲の、
イントロ(前奏)、間奏、後奏(エンディング)部分のハーモニカ部分をギターを弾きながら吹く形ならまだ何とかなるのですが、
1曲丸々ギターを弾きながら吹くというのは、実はかなり至難の業です。
メロディ&コード、伴奏のリズムと、1曲のうちで覚えなければいけない量も増えます。
仮にその曲をハーモニカだけ、ギターだけで演奏した場合の完成度が100%とすると、
同時にするとそれぞれ70%くらいになると思います。100%に近づけようとすると相当な練習量が必要になります。
一人で同時演奏ならレパートリーを一曲増やせる間に、別々ならレパートリーを3~4曲増やせるという感覚です。

同時となると難しすぎて吹く事自体できない曲も多くあります。

例えば、"ハーモニカの神のおじさん"ことバディ・グリーン氏の「ウィリアムテル序曲」なのですが、
この曲を伴奏つきで演奏する場合、果たしてギターとハーモニカを一人で演奏できるのか・・?
できたとして、聴いた人に「神演奏」と呼べるくらいの「音」,「感動」を届ける事ができるのか・・?
という感じで、ウィリアムテル序曲に匹敵する難易度の曲やLV.30~50くらいの曲でも同じ感覚です。

なので、発表の場での演奏、発表の場に向けた練習では、なるべくハーモニカと伴奏は別々の人が演奏するという形がおすすめです。
その形を基本と考えて、同時演奏の練習もしたい場合はするという形が良いと思います。

伴奏者がいなくて、カラオケ伴奏音源もないという場合、
伴奏者がいなくて、カラオケ伴奏音源はあるけれどどうしても生の演奏で伴奏をしたい、
完成度がそこまで求められない場面、
などの場合が一人同時演奏をする機会になりそうです。

「キミが奏でている伴奏と一緒にハーモニカを奏でるボク」という感覚、
「私が奏でるハーモニカと一緒に合わせて伴奏を奏でてくれているキミ」という感覚は、
特にそれが男女だった場合、中学生、高校生という年代だった場合、かけがえのないものだと思います。

 

ハーモニカの中でも、
・「10穴ハーモニカ(テンホールハーモニカ、ブルースハープ、ブルースハーモニカ、ダイアトニックハーモニカ)」
・「クロマチックハーモニカ」

・「複音ハーモニカ」

・「その他特殊なハーモニカ(色々な種類がある)」
・「伴奏を奏でるために使用するハーモニカ」

があります。
10穴ハーモニカとクロマチックハーモニカと複音ハーモニカの3種類が最も使用者が多いハーモニカです。
(実際どのハーモニカが一番使用者が多いのかは分からないです)

中学、高校の部活で吹く場合はおそらく、
・10穴ハーモニカ(テンホールハーモニカ、ブルースハープ、ブルースハーモニカ、ダイアトニックハーモニカ)
・クロマチックハーモニカ

を使う人がほとんどになるのではないかと思います。

複音ハーモニカは年配者に使用者が多い傾向がありますが、
YouTubeで若い世代の人の神業演奏動画があったりするので、その動画を見て憧れる人がいれば複音ハーモニカという選択肢もあると思います。

それぞれに長所があるので、全員が同じ種類のハーモニカを使わなくても良いと思います。
例えば、ゆずの曲を演奏することになって、
前奏(イントロ)、間奏、エンディング(後奏)部分のハーモニカ部分は10穴ハーモニカで吹いて、
メロディー部分は#や♭があって10穴ハーモニカでは出せない音程があるためクロマチックハーモニカで吹くというパターンで、
伴奏者と合わせて、2~3人で協力、2~3人で分担して1曲を演奏するというスタイルを取る事も出来ます。
(ギター&10穴ハーモニカで一人とクロマチックハーモニカで一人の計二人や、ピアノで一人、10穴ハーモニカで一人、クロマチックハーモニカで一人の計三人など。)

 

おすすめの記事