「山の郵便配達」(中国の映画)で中国人の感性が日本人以上に日本人だと感じた &「フランスの思い出」(フランス映画)(映画・DVD)

「山の郵便配達」という中国の映画があるのですが、
中国というと、日々のニュースなどの影響で 自分勝手、強引、マナーが悪いなどの印象を受けてしまう傾向がありますが
そのイメージを覆す、「日本人も中国人も変わらない」、「いやむしろ日本人以上に日本人な感性を持つ国の人たちなのではないか」だと思える映画です。
1980年代の中国、山奥の村へ徒歩で長年郵便配達の仕事を続けてきた父親が引退して息子にその仕事を託すために、最後に一緒にその仕事へ出るという内容で、素朴ながらもとても深いものがあり、とにかく泣けました。
監督も「父親」の俳優をどこにでもいそうな「普通の人」というのを基準に選びたかったと言っていたように、その「普通」さがこの映画の魅力の一つだと思います。
そして、登場人物全員「名前がない」というのを最後のスタッフロールで配役が「父親」「息子」「母親」「村の娘」となっているのを見て気付いた時に驚きました、全く気付かずに最後まで見ていました。
また映画に出てくる「次男坊」という名前の一緒に山の郵便配達の道中に付いてくるシェパード犬。
シェパード犬というと警察犬で怖いイメージもある中、 この犬は とてもやさしい表情の犬で見ていてとても癒されます。
訓練所にいる強面の犬たちの中で一番小柄でやさしそうなこの子を選んだという監督のセンスに脱帽です。

昔にチラっと見たきりで、一度しっかりと見たいと思いつつずっと見てこなかった映画で、
配信もDVDレンタルもされておらず、観るためにはDVDを購入するしかないというハードルを越え、
ヤフオクで約2500円で購入して観るに至りました。
中国では大きな賞も受賞している有名な映画です。
ぜひもっと多くの日本人に見てもらいたい、レンタルや配信をしてほしい映画です。

自分はこういうジャンルの映画が好きな傾向で、「スタンドバイミー」ももちろん好きです。

その他では「フランスの休日」という映画や、「ウォルター少年と、夏の休日」という映画も通じるものがあり、
「山の郵便配達」「フランスの思い出」「ウォルター少年と、夏の休日」の3つが、
自分のこれまでの人生の中のベスト3の海外映画となっています。

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