「ロマン」(美学)とは。クロマチックハーモニカでなくブルースハープを選ぶ理由は「ロマン」。

#や♭も含めて、全ての音階を出せるクロマチックハーモニカと、
出せる#、♭の音が限られるブルースハープ(テンホールハーモニカ)。

どちらが便利かというと、これは完全にクロマチックハーモニカです。

ブルースハープ(テンホールハーモニカ)の場合、
まず#や♭の関係で、ハーモニカ1本では物理的に演奏できない曲、または相当ややこしい演奏の仕方を強いられる事があり、
また、低音の「ラ」がベンドを使わないと出せないということで、メロディーの中に低音のラがあるせいで一気に致命的になってしまう曲も多く、
せめて低音の「ラ」さえベンドなしで出せたら便利さでクロマチックハーモニカとの差を縮められるのにと、昔からよく思っています。

この歯がゆさを何かに例えるなら、
国民的RPG:ファイナルファンタジーの初代「Ⅰ」に出てくる、
赤魔導士(赤魔術師)というジョブ(職業)いちばんしっくりくると最近よく思っています。

赤魔導士というジョブ(職業)は、選ぶ人は少ないマニアックなジョブで、
普通の物理攻撃はほどほどに強く、白魔法、黒魔法の両方を使えるという特殊なジョブなのですが、全ての魔法が使えるわけではなく、
専門の白魔導士、黒魔導士なら使える魔法の一部は、赤魔導士は使えないという制約があって、
その制約をどうやりくりして、このジョブを使えるキャラとして活かしていくかという部分に何かかっこよさというか「ロマン」のようなものを感じ、

ブルースハープに想いを重ねたりしています。

クロマチックハーモニカではできなくて、ブルースハープ(10穴ハーモニカ)にしかできない演奏表現もあるので完全にはこれにあてはまりませんが、
クロマチックハーモニカをドラゴンクエストⅢの「賢者」に例えて、ブルースハープを「勇者」と例えるのは持ち上げすぎに感じてしまい・・・

「赤魔導士」がしっくりきています。


「ロマン」とは、
実用性・便利さ・時間・お金的なメリットなどよりも、自分が感じるカッコよさや価値を置く事であり、
例えば、自動車ではオートマ車ではなくあえてマニュアル車に乗ったり、
電球はLEDなく、やわらかく温かみを感じるという理由で電気代の高い白熱電球をあえて使ったり、それすら使わず、ランタン、ろうそくを使ったり etc...


そのようなわけで・・これからも「ロマン」(美学)を求めてブルースハープ(10穴ハーモニカ)を使い続けていこうと思います。


「ブルースハープゆえの「歯がゆさ」と「ロマン」を感じる1曲」
演奏途中で1オクターブ上げたり下げたりで#、♭に対応させています。

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