2018年09月27日~2018年09月29日に、雨と台風の合間を縫って南アルプスの塩見岳に登ってきました。
7月の時点では長野の3000m級の山というものは全くの未知なもので、その地に赴く事の交通的な大変さ、そしてそこから登る事に、期待や楽しみと同じかそれ以上に、不安や恐怖の念、大変さをとても感じていました。
ですがそのような山を4,5回も登ると、その時やそれ以前は山に登っている事が「すごい」という感覚だったのが、それが徐々に「普通」という感覚になってきて、そのように感じるという事は、
だいぶ山属性が身についてきたように感じました。
ハーモニカを吹く前は全く何も分からなかった所から、段々慣れてハーモニカを吹いているのが「普通」になったり、
車の免許を取り立てのころはかなり緊張しながら運転していたのも何年も経つと車の運転をしている事はもう「普通」になったりと、
何事に対してもそれが「普通」になった時、自分がすっかりその属性になったという事かもしれない、
逆に悪習慣が身についてしまって、それが「普通」となってしまうのも怖いところだと考えるのでありました。
今回は、
9/27 鳥倉登山口 12:00→三伏峠小屋 15:00(テント1泊、夕食・朝食は山小屋の食事) 9/28 6:00 テントはそのままでリュックの中身を6kgくらいにして出発→ 塩見岳 12:00 →三伏峠小屋 16:00(テント1泊、夕食・朝食は山小屋の食事)9/29 8:00 → 鳥倉登山口 10:00
という、このルートでは日帰りという登山者もいる中、だいぶゆったりとした設定です。
前回の西穂高~ジャンダルム~奥穂高がだいぶきつかったため、今回はゆったり登りたいという気持ちでした。
危険箇所もほとんどなく、今回のような感じの登山だと、まず問題ない、どちらかといえば簡単なほうと思えるくらいになったのではありますが・・
約1ヵ月も空くとすっかり足腰も弱ってしまうのか、今回は寒さ対策で荷物が多くなって、計20kg弱という重さが効いたのか、
初日の3時間だけの山登り(トレッキングポールも使用)で膝が痛くなるという状況に。
翌日の朝もまだ微妙に痛くてどうなる事かと思っていましたが、
2日目に登っている途中に食べたグミのコラーゲンが効いたのか、風邪薬で痛みが感じにくくなっているのか、
2日目の途中から徐々に膝の痛みが和らいできて、2日目はサクサクと上り下りする事ができました。
一度痛めたら下山して数日経たないと回復しないと思っていたところ、登山中に回復できたというのはとても嬉しい事でありました。
今回は、これまでの経験でベストなスタイルだと考えていた「寝るのはテント泊で、夕食・朝食は山小屋」というスタイルをとりました。
食事の時に他の登山者の話を色々と聞くことが出来てやはりこのスタイルは良かったと思います。2日目は台風直前という事もあって、夕食」・朝食ともに自分一人という結果で2日目は少し判断ミスだったとも思いつつ、「こういうのもまた一興」と思うようにしました。
今回の登山で学んだこと・感じた事
・風邪薬=万能薬
風邪をひいた時以外にも、何となく体調がすぐれない時、高山病っぽい症状が出た時、足腰が痛い時、頭が痛い時、目が痛い時、眠れない時、何となくやる気が出ない時、精神的に疲れている時、乗り物に酔った時(または乗る前に酔い止めとして)、二日酔いの時、気持ち悪い時、など、
山や旅、日常生活でも、とりあえず風邪薬を飲んでおけば何とかなるという時が多く、自分の中で風邪薬=万能薬という位置付けになっています。旅行や山には必ず持って行っています。
・スマホのカメラはとても優秀
今年の6月末に思い切って購入した ハイスペック路線のスマホ Zenfone 5Z というAndroidの 機種。カメラのレンズが 12mm 24mm と2つを切り替えられて、
特に12mm のほうがが 中々この焦点距離は他にはない 超広角と いうワイドさで、山では広角が重宝するのとその他の部分でも重宝する場面がきっと多いはずです。
画質も数年前のスマホに比べてずっと進化していて、特に動画の画質が綺麗で 12mm で歩きながらの撮影では手振れ補正の効きもとてもよく、街歩き、お散歩動画もこの1台で撮れそうです。
UP主のメインの一眼カメラ「α99」と動画の画質については互角、場合によっては Zenfone 5Z の方が上というくらいです。
これにスマホ用の外付けマイクを使えば、ビデオカメラなどにはやはり劣る 音質の面もカバーできてしまうのかどうかと考えています。
・30kgの荷物の入ったリュックを背負って、2週間テント泊で南アルプスを縦断中の30代半ばくらいのソロ男性。
三伏峠小屋のテント場にて。2週間分の食料も全て持参という徹底ぶり。ここ最近の2週間といえば雨の日続き、そして数日後には台風も来るという状況です。
上には上がいると感じるのでありました。
雨が続く縦走では所々にある避難小屋という存在が かなりありがたいものになるだろうと感じました。
・20kgくらいの荷物のリュックを背負って5日間南アルプスを縦走していた70歳くらいのソロ男性。
70歳くらいで20kg超、体力は明らかに自分よりもその人のほうが上。その年齢でもそんなに強い足腰、体力が保てるのかと希望を持てました。
他にも山小屋で一緒になったそれくらいの年齢の人たちが3~4人いて、体力的に自分よりも上、または同じくらいという人たちでありました。
・日帰りで塩見岳に登る40代と思われるソロ山淑女。
スイスイと進んで自分を追い抜いていく女性に負けるという喜び。一般的に体力的には男性の方が勝る傾向がある中で、体力的に女性に負ける事の喜び。昔から何事においても女性に負ける事に喜びを感じる傾向があることを再確認する。
1日目 (2018年09月27日)の写真
2日目の写真へ続く。