いつの間にか社会現象に発展するまでになっていた 人気マンガ・アニメ作品「鬼滅の刃」(きめつのやいば)。

少年ジャンプの作品という事もあり、
ようやく「ジャンプは卒業した」身であった自分としては あえてアニメを見るのを避けていたのですが、
さすがに気になってしまい、大人買いならぬ一気見をしました。
dアニメストアなら全話見ても 1ヶ月:440円 なのでとてもお得です。
そして見た感想は一言でいうと「とっても良かった」です。

主人公にいきなりビンタをする師匠。師匠の心のこもった厳しさ。
「だけど俺は我慢する!だって俺は長男だから!」(という感じの主人公のセリフ)。
大正時代という昭和の少し前の 古き良き日本の精神というようなものを 感じるものがありました。

その中で、我妻善逸(あがつま ぜんいつ)という
「臆病者で女好きで騒がしい、ヘタレ問題児」(ピクシブ百科事典より引用)
な、愛すべきキャラがいるのですが、
雷の技(雷の呼吸)の使い手であり 6つ習う技(型)をどう頑張ってもその中の1つしか覚えられなかった彼に対して師匠が

『お前はそれでいい ひとつできれば万々歳だ』
『ひとつのことしかできないなら、それを極め抜け』『極限の極限まで磨け』

という言葉を言い、
ひたすら壱ノ型(いちのかた)のみを磨き続けるというスタイルを貫く事になりました。

この型(かた)を、ハーモニカの場合の曲(きょく)にあてはめて、
同じ事が言えるかも知れないと考えながらそのアニメの回を見ていました。

1曲のみをひたすら練習してその曲を自分の「十八番(おはこ)」と呼べる曲に出来た時、それがとても心強い武器になります。

ハーモニカ紳士もこれまで多くの曲を動画としてUPしてきましたが、
譜動画にしてひとまずUPするまでの段階では ほとんどの場合がその曲の修得度は「浅い」段階です。
(しっかり練習して相当修得できたであろうという段階のUP動画も もちろんあります。)

「暗譜(譜を見なくても吹ける)。無意識に吹ける。」
「その曲全体の吹き方・音がとても慣れた感じがあり、その曲を"身につけた"感がある。」
「自分なりのテクニックを曲中の色々な場面に入れられる。自分なりのアレンジをほどこす(必要と感じた場合)。」

というあたりが、その曲を「極めた」「磨きぬいた」という目安になります。
なかなか「暗譜」は難しく、自分もまだ数曲しか出来ていません。また、昔は暗譜していても今は忘れてしまっている曲もあります。
2~3分かそれ以上の長さの曲を、10曲、20曲と暗譜できている人はいるのでしょうか?

ちなみに ハーモニカ紳士のウィリアムテル序曲の練習については、普段UPしているハーモニカ動画20~30曲ぶんの労力をかけたという見込みです。この曲については何故か暗譜はしやすいほうで、「主よ人の望みの喜びよ」のほうが暗譜するまでにずっと日数がかかった記憶があります。

仮に100曲 演奏動画をUPするエネルギーを、自分が心から吹きたいと思う5曲にそそいだとしたらどうなるだろうか・・・と考える時もあります。
そして十八番(おはこ)曲が5曲となった時、「ミニライブ」が開けるようになり、そこから道が開けるような気もしています。

 

鬼滅の刃は 過酷な修行によって著しく増強させた心肺による「呼吸」を能力の主にしていて、
ハーモニカの演奏も吹いたり吸ったりの繰り返しの「呼吸」である事から このわずかな共通点に喜びを感じています。

 

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