穴が10個で、ゆずや長渕剛、ブルーハーツ(甲本ヒロト)やJPOPのミュージシャンが使っている、
ブルースの方面でも多く使われるこのハーモニカの名称は、

「10穴ハーモニカ」「テンホールハーモニカ」「10 Hole Harmonica」「テンホールズ」「ブルースハープ」「ブルースハーモニカ」「ダイアトニックハーモニカ」などと呼ばれ、

「クロマチクハーモニカ」「複音ハーモニカ」と違って、
はっきりした正式名称がいまだにない、おそらくこれからもないハーモニカであると思います。
現状日本では「ブルースハープ」が一番メジャーな呼び方に感じますが、昔と比べると他の呼び方の知名度も上がってきているように思います。

英語だと "10 Hole Harmonica" がおそらく正式名称と呼べるほどメジャーな呼び方ではないかと思います。

ブルースハープ(Blues Harp)という名前は、元々はドイツのホーナー(HOHNER)社が作る10穴ハーモニカの種類の名前(トンボ社の"メジャーボーイ"、SUZUKI社の"MANJI"のような感じ)だったのですが、

そのシェアが大きかったことと、主にブルースで吹かれることが多かったこともあって、「ブルースハープ」という名前が浸透していったと言われています。

「サランラップ」や「ピアニカ」と同じ感覚です。
サランラップの正式名称は「食品用ラップフィルム」、ピアニカの正式名称は「鍵盤ハーモニカ」です。

映画「男はつらいよ」シリーズで有名な「寅さん」も俳優「渥美清」が演じたキャラなのですが、
いつかしか「渥美清」よりも「寅さん」の存在のほうが大きくなって、日本中で通称「寅さん」と呼ばれるまでになった特殊な例です。

個人的には、この10穴式ハーモニカの呼び方にこだわりはなく、世間で多く呼ばれている名前に合わせていこうと思っています。
「ブルースハープ」という呼び方は響きもよく覚えやすくて良いと思うのですが
「ハープ」という部分が、初めて名前を聞いた人には弦楽器のハープと混同してしまうと思うので、
それに代わって「ブルースハーモニカ」の呼び方のシェアが拡大していってくれればと思っています。

自分でも考えてみたのですが"コレだ!"と思える呼び方は思いつかず、

テニスには軟式、硬式とあるのですが、
硬式テニスのほうが「硬式にして公式」というイメージがあり、
両方経験していて 軟式の属性のほうが強いハーモニカ紳士としては

全ての音程を出すことが出来るクロマチックハーモニカを
「公式ハーモニカ(硬式ハーモニカ)」と考えて、

それに対して10穴ハーモニカを「軟式ハーモニカ」と呼ぶのはどうかとも考えていました。

テニス:ボールへの回転(変化)は軟式テニスのほうが強くかけられる。
ハーモニカ:音の変化(ベンド、フェイク)は10穴ハーモニカのほうが強くかけられる。

という関係性も似ていて、なかなか理にはかなっていると思うのですが、

やはり響きがあまりよくないので採用には至らないと思っています。

 

 

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