日本、海外の全ての楽曲のハーモニカ用楽譜を月額550円(税込)で見放題できるとしたら はたして何人の人が登録してくれるだろうか
ハーモニカ譜(10穴、クロマチック、復音)のサブスクリプション(月額で見放題)という形式が需要的に成り立つかどうかを以前から想像していました。
著作権管理団体である「JASRAC」や「NexTone」のサイトを見ながら調べた内容を覚えておく備忘録的な意味も込めてこのたびシミュレーションをUPしたいと思います。
【JASRACに支払う著作権使用料など】
・JASRACへの支払い:サブスクリプション会員数× 月 110円 (消費税込) (最低支払月額:おそらく550円、もしかしたら5500円)(税込)
・Fluzoの利用料:月 55,000円(消費税込) ~
(Fluzo:人力では無理な量の著作権料の管理、計算、申請を自動でできるシステム。)
(または類似のシステムを長い目で見て それより安価で開発依頼できそうであれば開発依頼をする。)
シミュレーション1
月額550円×1000人 = 55万円 → 55万円 - 11万円 - 55,000円 = 38万5000円(純利益)
シミュレーション2
月額220円 x 2500人 = 55万円 → 55万円 - 275,000円 - 55,000円 = 22万0000円(純利益)
シミュレーション3
月額440円 x 2000人 = 88万円 → 88万円 - 22万円 - 55,000円 = 60万5000円(純利益)
シミュレーション4
月額990円 x 400人 = 396,000円 → 396,000円 - 44,000円 - 55,000円 = 29万7000円(純利益)
※実際はここからさらに人件費やその他費用が差し引かれます。
仮に日本、海外の全ての楽曲とまでは言わずとも、
世間の需要が高い順に 5万曲や3万曲、1万曲、などのハーモニカ用楽譜を、
月額550円(税込)で好きなだけ見られるとしたら、一体何人の人が登録してくれるでしょうか。
JASRACへの最低支払額が 「110円/人」(税込) なので、月額の価格設定を100円など格安にすることは出来ず、高すぎると登録者数が少なくなる・・
という事で、
月額料金は220円、330円、440円、550円(税込)のいずれかが妥当でしょうか・・・ 660円~990円(税込)という価格設定の可能性もゼロではないです。
ピアノやギター、吹奏楽など五線譜ありきの楽譜に比べて、特殊性の高い「ハーモニカ」というジャンルにおいて、どこまでの需要があるのか全くの未知数です。
上記のシミュレーションの2倍やそれ以上の可能性もあれば、上記シミュレーションの 1/2 や 1/3 やそれ以下という可能性もあります。
個人的予想では 世間全体の需要として、ピアノやギターの 1/50 ~ 1/100 の需要と予想しています。
そもそもの「需要人数」が何人いるのかによってすでにサブスクリプションとして成り立つか否かが決まってきます。
この「需要人数が」仮に確実に分かっていて、もし月額440円で5000人という事が確実またはかなり濃厚で、
シミュレーション5
月額440円 x 5000人 = 220万円 → 220万円 - 55万円 - 55,000円 = 159万5,000円(純利益)
が成り立つとしたら、
「超人海戦術」と「MIDIや楽譜をハーモニカ譜に変換するシステム(ソフト)(開発依頼をする)」を駆使して、
ハーモニカ楽譜(10穴、クロマチック、復音)のサブスクリプションサービスを展開する価値がある・・・
という妄想をしています。
【参考】Fluzoや類似のシステムを利用しないと成り立たないと思われるサービス、サブスクリプションサイト】
・ぷりんと楽譜の「アプリで楽譜見放題」、電子楽譜カノンの「月額プラン」、他 月額制の楽譜配信サービス
・ヤマハミュージックデータショップ(YAMAHA MUSIC DATA SHOP) (月額550円で5曲までという制限のあるサブスクリプションサービス)
・U-フレット、楽器.me 、 J-Total Music などの コード譜無料掲載サービス
・YouTube Music , Amazon Prime Music , Apple Music subscription , Spotify などの 月額制の音楽配信サービス
・Netflix (ネットフリックス) , dアニメストア , コミックシーモア , Amazon Kindle Unlimited などの月額の動画、アニメ、漫画、電子書籍配信サービス
JASRACには月額の「最低支払い額」(おそらく550円、もしかしたら5500円)というものが設定されていて、
例えば自身のサイトで楽譜を販売する場合、全く販売できていなくてもJASRACにその金額を支払わないといけないというルールがあるため(実際はそのような場合は支払わずとも黙認してもらえそうですが)、自身のサイトで販売するというハードルが高くなってしまっています。
著作権についてはどこまで可か不可かのラインの判断がとても難しく、
例えば このサイトに掲載の演奏譜動画についてはYouTubeのリンクを貼っているのみなので問題なしで(YouTubeがJASRACと包括契約をしているため)(自分のサイトに直接動画をUPするのは不可)、
「超手書き楽譜」については、ドレミ表記のみでリズム(四分音符や八分音符など)は記されていないため必ずしもその曲の楽譜を表しているとは言えず、
かなりグレーなラインながら 世間的にはギリギリ黙認されているという感じです。
ただやはりグレーなラインゆえにUP者のイメージは損われる可能性があるため、他の人、特にハーモニカ的に社会的立場のある人は同じような事をするのはおすすめはしません。
ハーモニカ紳士も場合によっては今後、ハーモニカ的に社会的立場を求める場合、求められるようになった場合には全て消去する可能性もあります。